第138章

彼女の空間指輪は生き物も収納できる。しかも中の時間は停止している。獅鷲の群れを突っ込めばさすがに場所は取るが、先日の海獣の分はもう処理済みで、使える素材は回収してある。いちばん嵩張る肉も、昨日イシスの身分を借りて「先生からの贈り物です」と言い張り、半分を城の肉用氷庫へ運び込ませた。

ところが量が量だ。氷庫に入りきらず、向こうは臨時で増設する羽目になったらしい。

「お前のとこに置いた? どこに?」

エイモスは彼女の言葉の意味が分からず、きょろきょろと獅鷲の姿を探し始める。

アリシアは自分の空間指輪を、軽く指で叩いた。

「ここ」

その動きにつられて、エイモスの視線が指輪へ落ちる。以前...

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